「縁」から生まれた新たな事業展開 地域の方々とN-group社員の苦痛・悩みを癒す、「からだ鍼灸整骨院」

「思いがあって、行動力がある人」。「からだ鍼灸整骨院」の院長を務める藤川雅之のことを、N-group代表の中江はそう語る。「スポーツ好き」の二人は出会った直後から意気投合、それぞれの半生や今抱えている課題、これから目標とするビジョンなどを語りあうなかで「縁」を感じたという。

「縁」から生まれた新たな事業展開 地域の方々とN-group社員の苦痛・悩みを癒す、「からだ鍼灸整骨院」
からだ鍼灸整骨院

「思いがあって、行動力がある人」。「からだ鍼灸整骨院」の院長を務める藤川雅之のことを、N-group代表の中江はそう語る。「スポーツ好き」の二人は出会った直後から意気投合、それぞれの半生や今抱えている課題、これから目標とするビジョンなどを語りあうなかで「縁」を感じたという。

当時、N-group内では、建設現場で働く50代の社員が大病を患ったこともあり、福利厚生のあり方を根本的に見直そうと動き始めた頃だった。持続可能な会社であるためには、社員一人ひとりが持続可能でなければならない。病気やケガで以前と同じように働くことができなくなった社員を、どうサポートし、どう導くことができるのか・・・。そういった思考のなかで、藤川の治療を受け、鍼灸は代替医療の最高峰であることを身を持って実感した中江は、「藤川氏のいる鍼灸整骨院と一緒になって、N-groupの課題を少しでも解決していきたい」と考えた。令和2(2020)年4月、藤川とともに株式会社kara-da-karaを設立。代表取締役の藤川は、同年6月よりN-group傘下の「からだ鍼灸整骨院」院長として再スタートする。

N-groupのメンバーは、身体がしっくりしない時、いつでもここで気軽に治療を受けることができる。費用負担は福利厚生の一環として会社が持つ。「社員のなかには、遠慮もあってか、まだ全員が気安く訪ねる、とはなってません」と中江は苦笑する。それでも「からだ鍼灸整骨院の役割や存在感は、今後必ずもっと大きくなるでしょうし、N-groupのサスティナビリティの鍵にもなる」と、二人は考えている。

■「困っている人」に対して、どれだけ親身になって手助けできるか
そこに、自身の技能と経験のすべてを注ぐ

藤川の経歴について、少しご紹介しておきたい。彼は地元徳島出身であるが、大学進学を機に郷里を離れた。卒業後、一般企業に就職するも「何かしっくりしない思い」を抱いていたという。子どもの頃よりサッカーが好きで、中学・高校・大学と没頭していた。しかし、大学時代のある日、膝の靱帯を切り「手術をするか、サッカーをやめるか」の選択を迫られることになった。手術を受けたとしても、同じケガを繰り返すリスクは残るという状況のなか、藤川はサッカーを諦めた。その後「なかなか希望を持てなかった」が、25歳の時、たまたま大阪西宮にある鍼灸整骨院で治療を受け、目の前が一変する。西洋医学とは全くアプローチの異なる鍼灸整骨のチカラを、鮮烈に体感した。手術をしなくても、自分の身体の問題やクセを知り、それとうまく付き合い、予防しながらサッカーを楽しむ道があることが見えた。すぐに専門学校の願書を取り寄せ入学。西宮で出会った鍼灸整骨院で働きながら、6年かけ柔道整復師と鍼灸師の資格を取得する。まさに「過酷な武者修行」だったと振り返るが、その間、サッカー日本代表チームの鍼灸メディカルトレーナーとして同行するなど国際経験も積み、さらにはドイツのプロサッカークラブ・ハノーファー96とプロ契約を交わし在籍する、という稀有な実績も獲得した。

「自分のように困っている人は、年齢性別職業を問わず世の中にたくさんいらっしゃいます。その手助けをできることが、自分にとってのやりがい・希望だと気づきました」と語る。一度は好きなサッカーを断念して苦しみ、鍼灸整骨を通して、またその楽しみ・喜びを取り戻した彼の言葉は、常に前向きで分かりやすく納得感がある。そしてその言葉は、確かな治療とともに、患者さんにとって、かけがえのない癒しや励みとなっている。

◎からだ鍼灸整骨院 オフィシャルサイト
http://karadakara.jp

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